屋久島の低地照葉樹林は生物多様性豊かな希少な森

屋久島照葉樹林ネットワーク

里の原生林・生物多様性の宝庫 屋久島の低地照葉樹林を次の世代に手渡すために

5月25日 サミット プレイベント 「瀬切川左岸ー照葉樹林とヤクタネゴヨウの巨木の森を訪ねる」を実施しました

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天気は薄曇り、暑くもなく寒くもなく、良い山歩き日和でした。

午前9時に瀬切大橋に集合し、橋からヤクタネゴヨウの自生地を見上げ、ヤクタネゴヨウや保護林の説明や、地図を見ながらコースの確認をした後、車で大川林道上部、標高約800mまで上りました。ここは展望が素晴らしい場所です。蛇行する瀬切川を眼下に見下ろし、対岸の世界遺産の森(瀬切川右岸)が海岸から標高1,323mの国割岳までの垂直分布が見渡せます。その向こうには口永良部島が浮かび、もっと天気の良い日には南側にはトカラ列島が望めます。今回は残念ながら曇りで、トカラまではみえませんでした。さ、照葉樹林とヤクタネゴヨウの巨木の森へ。目的地は標高500m地点にあるヤクタネゴヨウの大径木ですから、下っていきます。途中、イスノキ、タブノキ、スダジイ等の大木が連なる照葉樹林の森を往復約2時間のコースです。途中にはヤクタネゴヨウの大きな枯れ木に芽生えた小さな実生苗が、すくすくと育っていました。朝、瀬切大橋から見上げたヤクタネゴヨウの森の中から、今度は小さく瀬切橋が見えました。

帰りは登りになるのでちょっときつかったですが、皆怪我もなく無事に行程を終えました。汗ばんだ背中にさわやかな風が吹いていました。お疲れ様でした。スタッフとして協力いただいた、屋久島森林管理署、屋久島生態系保全センター、ポパイガイドクラブ、屋久島・ヤクタネゴヨウ調査隊の皆さん、ありがとうございました。

今回は応募者が多く、お断りしなければなりませんでした。次回、第2回目をまた企画したいと思います。

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Photo by じろう うちむろ